しゃち
Shachi
ブログに訪問いただきありがとうございます。
1人で過ごすのが大好き、30代の女性です。園芸歴はいつの間にか20年越え。
だけど、ゆるゆるな感じで日々植物を眺めています。
このブログでは経験をもとに、植物栽培を始めたいという方の力になりたいと書いています。
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この記事は、 こんな方に向けて書いています
しゃち Shachi
▼1人でのんびり過ごすのが好きな30代女性
▼好奇心旺盛で色々挑戦する中、栽培歴が20年を超えているという事実が発覚。
日々ゆるゆると植物を育てている経験をもとに、みどりがある暮らしを楽しむアイディアをお伝えしています。
しゃち Shachi
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しゃちです。ブログにご訪問いただきありがとうございます。
5月にバラの枝を挿し木し、苗を作りました。
しかし、現在植えている土は養分が無い赤玉土のため、このままではバラは栄養不足で成長出来ません。
今回は無事発根し、葉も出てきたので養分のある土に植え替える方法を私のやり方を交えながらご紹介します。
まず、バラの挿し木に適した時期は以下の通りです。
そして私は、挿し木バラの植え替えを以下の時期にしています。
5-6月に挿し木したバラ | 同年の9-10月 |
---|---|
9-10月に挿し木したバラ | 翌年の3-4月 |
一般的に、挿し木したバラを栄養のある土に植え替えるのは、挿し木してから2ヵ月後がおすすめと言われています。
ですがそれでいくと、5-6月の挿し木は7-8月の真夏に植え替えることになり、9-10月の挿し木は11-12月の真冬に植え替えることになります。
挿し木のバラの根はまだ完全に発達しているわけではありません。
そのため、この時期に植え替えをしてしまうと根がダメージを受けてしまう可能性が高いです。
以上の理由から、私は上記の表の時期に植え替えを行うようにしています。
ちなみに、通常の薔薇苗は2月に植え替えるのが一般的です。
9月でも年によっては残暑が厳しい時があります。
その時は、無理せず涼しくなってから行う方が安全です。
※すぐに品種交配の手順を知りたい方はこちらをタップしてください。
植え替えに必要になる基本的な道具はこちらにまとめています。
今回はリンク先で紹介しているものだけ用意すれば大丈夫です。
次に植え替えるための土についてご紹介します。
土の用意は2つの場合があります。
タップで各項目に飛びます。
市販のバラ用の土を使用すれば手軽に植え替えを始めることができます。
バラが元気に成長できるように土が配合されているので、初心者の方には特におすすめです。
ホームセンターの園芸コーナーや園芸店に行けばほぼ置いてあります。
市販の土を使用する場合は、以下のものを用意して混ぜておきましょう。
肥料が配合されているか確認しましょう。
バラの土は大抵肥料が配合されていると思います。
しかし、もし配合されていない場合は、元肥として使用できる緩効性の肥料を適量植え付ける土に混ぜておきます。
マグァンプK(中粒)などがおすすめです。
オルトラン粒剤を適量混ぜておきます。
オルトラン粒剤は白い粒状の殺虫剤です。
一袋購入すれば様々な植物に使用できますし、優れた殺虫効果を発揮するので持っておいて損はありません。
これらを使用する際は必ず袋に記載されている容量を守って配合するようにしましょう!
私は基本自分で、バラの挿し木を植え替えるための土を配合して植え替えています。
土の配合方法は、以下の記事を参考にしてみてくださいね。
私がいつも作る挿し木したバラの植え替え用土の材料と割合は以下の通りです。
タップで各項目に飛びます。
赤玉土は通気性と水はけが良く、根の成長をサポートしてくれます。
また、1袋持っていれば色々な植物にも使える万能用土です。
種まきにも使えます。
腐葉土は土壌に栄養を供給し、保水性も向上させます。
写真の物は100円ショップで購入したものですが、品質を求めるならやはり園芸店やホームセンターで販売されているものを購入した方がいいと思います。
くん炭は、水分保持力を高め、空気の通り道を作ってくれます。
土の作る量にもよりますが、少ししか配合しないので、一番少量の袋を買えば十分足ります。
元肥にはマグァンプK(中粒)を使用しています。
目安として土1Lに対して0.5~10%を混ぜ込みます。
上でも書きましたが、優れた効果を発揮してくれる殺虫剤です。
バラを大好きな害虫は多く存在しています。
ボロボロに食べられないように必ず混ぜるようにしましょう。
ではここから植え替えの手順をご紹介します。
植え替え前、植え替え作業、植え替え後で3つの項目に分けています。
今回植え替える苗は、5月に挿し木して既に発根しているものです。
左の苗は、ホームセンターで購入したバラの切り花から挿し木したものです。
右の苗は、家で長年育てているバラ苗の枝を挿し木したものです。
この苗は種から育てた大切なバラでもあります。良ければ記事をご覧ください。
ここでは、新しい鉢に植えつける前に行う苗の下処理を行います。
タップで各項目に飛びます。
植え替え作業をする約2時間前に水やりをします。
理由は、根を傷めないよう土を崩れにくくさせるためです。
乾いた状態でポットから抜くと、土がボロボロ落ちて根がダメージを受ける可能性があります。
そのため、植え替え前に水を上げて土をある程度固めておきます。
その他にも、植え替え作業中に根が乾かなくて済むというメリットもあります。
あと、余談ですがお手洗いも先に済ませておくとバタバタしなくてすみますよ!
手首のところをゴムで止めておくと、土が中に入りにくくなります。
状態が良くない葉があれば、事前に取り除きましょう。
こちらの苗は、夏の暑さにやられていた葉があったので取り除きました。
取り除いた状態です。
葉を取る時は、葉の根元を摘まんで、下に曲げると簡単に取ることできます。
もしうまく外れない場合ははさみを使って取り除きましょう。
同じポットで複数挿し木をした場合、枯れているものがあれば取り除いておきましょう。
ただし、上手く抜けないときは植え替え作業時に除去すればいいので、できれば出構いません。
では、挿し木のバラを植え替えます。
タップで各項目に飛びます。
植え替え先の鉢やポットを用意します。
現在植え付けているポットが2.5号(口径7.5cm)です。
苗自体まだそんなに根が張っていないと思うので、今回はそのまま同じポットサイズに植え替えることにしました。
今回は鉢底ネットの代わりにお茶パックを切り開いて底に敷きました。
次に、底石を敷きます。
厚みの目安は鉢の高さの1/5もしくは2~3cmと言われています。
しかし、今回は同じサイズのポットに植え替えるため、あまり底石を厚くすると後々苗が収まらない可能性がありました。
そのため、約1.5㎝の厚みで底石を入れました。
軽石を使用する際は、粉が石についていますので敷く前に水で一度洗いましょう。
そのまま敷くと、粉が底に溜まって水はけが悪くなってしまいます。
そのあと、土を底石が隠れるくらいまで入れます。
苗を移植するため、ポットから抜きます。
抜くときは、親指と人差し指で苗の根元を挟んで土の表面を抑えつつ、ひっくり返しながら取り出します。
この時、できるだけ土の形を崩さないように気を付けましょう。
土が崩れると、根が傷ついてダメージを受ける可能性があるからです。
まだまだ子供の苗だものね。
きれいな根っこがたくさん出ていました!
この瞬間まで状態を知ることができないのでひとまず安心です。
今回は同じサイズのポットに植え替えるので、少し根の周りの土を落としました。
この時も、根がたくさんある場所は極力崩さないようにしましょう。
それでも、柔らかい土なのである程度は崩れてしまうのは仕方ありません。
新しいポットにそっと移植します。
入れました。
根っこが外に出ていないかをチェックしましょう。
ポットに土を入れます。
この時縁ぎりぎりまで入れてしまって大丈夫です。
枝が真ん中に来るように調整しながらできるだけ流し込みましょう。
入れました。
土は入れましたが、ここで終わりではありません…。
実は、ただ入れただけでは入れた土に隙間ができている場所があり、全体に敷き詰められていない状態です。
そこで、隙間を無くしていく作業を行います。
ここで割りばしが登場します。
バラの枝の根元を動かないようにつまみ抑えながら、鉢の縁に沿ってザクザクと割りばしを上下に動かして挿していきます。
だいたい2周します。
この時、必ず植物から離れたところ(ポットの縁)を挿してください。
植物に近いと、根っこを挿してダメージを与える可能性があります。
挿し終わると、さっきは土で見えなかった内側の線が見えるようになりました。
隙間を無くす作業を行ったことで、土の高さが下がったためです。
減った高さ分土を足します。
この時も縁ぎりぎりまで入れてしまって大丈夫です。
ウォータースペースのために土はポットの縁から1~2cm下までにする。
と一般的に言われていますが、私は気にしたことがありません。
どうせぎりぎりに入れても、しばらくしたら土が圧縮されて表面の高さが下がるからです。
後々土を足すのがめんどくさいので、私は植え替え時にぎりぎりまで入れています。
ウォータースペース
…水やりをしたときに土が溢れないように水を溜めるための土の表目からポットの縁までのスペース
土を入れ終わったところ。
最後に、またバラの根元を軽く押さえながら、優しくとんとんと鉢底を床に打ち付けて土の隙間を更に埋めます。
図で解説するとこのような感じです。
バラのイラストじゃありませんが、することは同じです。
植え替え作業が完了したら、ラベルを挿しましょう。
植え替え後、すぐに水をあげましょう。
私はウォータースペースを作らない派なので、底面給水で上げています。
底面給水
……鉢底から水を吸わせて水やりをする方法
この方法なら、まだ柔らかい土が掘れてしまうことも無いですし、ウォータースペースも必要ないので基本こうしています。
無事植え替えが終わりました。
ではこの後はどうしたらいいのでしょうか。
まず、水やりは土が乾いてから行うとよいでしょう。
ただし、表面だけ乾いても中の土が乾いていない可能性があります。
その状態で水をあげてしまうと、水分過多となり根がダメージを受けてしまいます。
そのため、土の中に指を入れてみるか、土の表面が乾いてから1日ほど経過してから上げると安心です。
ただし、「葉がしおれているけどまだ日が経っていない…」と律儀に守る必要はありません。
最終的には植物の様子を見て水やりするか決めましょう。
私は、植え替えてから約1週間ほど明るい日陰で管理しています。
明るい日陰
…ここでは、日が直接当たらず影がほぼできないような場所としています。
(植物がきれいに撮影できるような場所)
日光に当てると成長を始めようとして、体調が戻らないうちにエネルギーを使い始めてしまいます。
そのため、私は1週間後から徐々に日の当たるところに移動して通常の環境に慣らしていっています。
9月は下旬にならないと太陽光が強い場合があります。
その時は、秋になって穏やかな光になるまでは1日中当てて体力を奪わないように気を付けましょう。
植え替えをすると、元の鉢から古い土が出てきます。
土ですが、残念ながら一般ごみとして廃棄ことができません。
そのため、私は土を再利用しています。
古い土を消毒してから、少しずつ新しい土に混ぜて次の植え替えの時に使うようにしています。
こうすることで、新しい土を買うコストも減りますし、廃棄する手続きも取らなくて済みます。
ようやく涼しくなってきたので、挿し木をした薔薇苗を植え替えました。
バラの予備苗や切り花から苗を作りたい人の参考になれば幸いです。
それでは、しゃちでした。