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【来春きれいな花を咲かせるために】ミニバラの植え替え方法をご紹介

ミニバラの植え替え方法
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しゃち Shachi

▼1人でのんびり過ごすのが好きな30代女性

▼好奇心旺盛で色々挑戦する中、栽培歴が20年を超えているという事実が発覚。

日々ゆるゆると植物を育てている経験をもとに、みどりがある暮らしを楽しむアイディアをお伝えしています。

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しゃちです。ブログにご訪問いただきありがとうございます。

春には元気に葉を広げてかわいらしい花を咲かせてくれたミニバラ。

来年も元気に咲いてくれるためにはあることをしないといけません。

しゃち

それは植え替え作業です。

今回は、私なりのやり方を交えつつ、植え替えの方法をご紹介します。

挿し木した薔薇の植え替え方法は以下の記事にまとめています。

タップできる目次

ミニバラを植え替える時期

まず、ミニバラの植え替えに適した時期は以下の通りです。

ミニバラの植え替え時期
ミニバラの植え替え時期

寒冷地(東北・北海道)の場合は、厳寒期は避けて、3月頃に行うのがおすすめです!

もるさん

がっつり真冬!

しゃち

勿論冬に植え替える理由があります。

ミニバラを冬に植え替える理由は以下のようなものがあります。

  • この時期はミニバラが休眠期に入るため、根をいじってもダメージが少なくて済む
  • 根を切っても比較的負担が少なく、新しい根が春に元気に伸びることができる

そのため、寒くて大変な時期ですが、ミニバラのためにも頑張って作業しましょう!

真冬の植え替え作業のやる気がなかなか出ない方は以下の記事を読んでみてください。

ミニバラの植え替えに必要な道具

※すぐに植え替え手順を知りたい方はこちらをタップしてください。

植え替えに必要になる基本的な道具はこちらにまとめています。

今回はリンク先で紹介しているものだけ用意すれば大丈夫です。

土について

次に植え替えるための土についてご紹介します。

土の用意は2つのパターンがあります。

市販の土を使用する場合

市販のバラ用の土を使用すれば手軽に植え替えを始めることができます。

バラが元気に成長できるように土が配合されているので、初心者の方には特におすすめです。

ホームセンターの園芸コーナーや園芸店に行けばほぼ置いてあります。

市販の土を使用する場合

市販の土を使用する場合は、以下のものを用意して混ぜておきましょう。

肥料が配合されているか確認しましょう。

バラの土は大抵肥料が配合されていると思います。

しかし、もし配合されていない場合は、元肥として使用できる緩効性の肥料を適量植え付ける土に混ぜておきます。

マグァンプK(中粒)などがおすすめです。

マグァンプK中粒

オルトラン粒剤を適量混ぜておきます。

オルトラン

オルトラン粒剤は白い粒状の殺虫剤です。

一袋購入すれば様々な植物に使用できますし、優れた殺虫効果を発揮するので持っておいて損はありません。

しゃち

これらを使用する際は必ず袋に記載されている容量を守って配合するようにしましょう!

挿し木したバラの植え替え用土を配合する場合

薔薇のオリジナル土

私は基本自分で、バラの挿し木を植え替えるための土を配合して植え替えています。

土の配合方法は、以下の記事を参考にしてみてくださいね。

私がいつも作るバラの植え替え用土の材料と割合は以下の通りです。

赤玉土(小粒)

赤玉土

赤玉土は通気性と水はけが良く、根の成長をサポートしてくれます。

また、1袋持っていれば色々な植物にも使える万能用土です。

種まきにも使えます。

腐葉土

腐葉土は土壌に栄養を供給し、保水性も向上させます。

写真の物は100円ショップで購入したものですが、品質を求めるならやはり園芸店やホームセンターで販売されているものを購入した方がいいと思います。

くん炭

くん炭

くん炭は、水分保持力を高め、空気の通り道を作ってくれます。

土の作る量にもよりますが、少ししか配合しないので、一番少量の袋を買えば十分足ります。

元肥

マグァンプK中粒

元肥にはマグァンプK(中粒)を使用しています。

目安として土1Lに対して0.5~10%を混ぜ込みます。

オルトラン粒剤

オルトラン

上でも書きましたが、優れた効果を発揮してくれる殺虫剤です。

バラを大好きな害虫は多く存在しています。

ボロボロに食べられないように必ず混ぜるようにしましょう。

ミニバラの植え替え手順

ではここから植え替えの手順をご紹介します。

植え替え前、植え替え作業、植え替え後で3つの項目に分けています。

タップで各項目に移動します。

今回植え替える苗は、種から育てて何年も経っているミニバラさんです。

ミニバラ

植え替え前の作業

ここでは、新しい鉢に植えつける前に行う苗の下処理を行います。

STEP
水をあげる

植え替え作業をする前にミニバラに水をあげておきましょう。

半日前~1時間前に軽く湿らせておくのがベストです。

あげておく理由としては、以下のものがあります。

  • 根を守るため → 乾燥したまま作業を始めてしまうと、根が乾いて傷みやすい
  • 土がほぐれやすくなる → 根を傷つけずにスムーズに鉢から取り出せる
STEP
作業をする準備を行う
  • 園芸ラベルを無くさないように鉢から抜いて保管しておきましょう。
  • 植え替えに使うものを全て用意しておきましょう。
  • 手袋をしておきましょう。
しゃち

あと、余談ですがお手洗いも先に済ませておくとバタバタしなくてすみますよ!

手首のところをゴムで止めておくと土が入り込む予防になります。

手首のところをゴムで止めておくと、土が中に入りにくくなります。

STEP
苗の状態を確認する

この後選定作業があります。

もし残す枝があれば事前に決めておきましょう。

特に何もなければ全部剪定対象にして大丈夫です。

改めて、今回植え替えるミニバラです。

ミニバラ

下のお花はおそらく奇形として咲いた子です。

経過観察をしたいので、今回は切らずに残しておきます。

ミニバラの奇形花

他にもローズヒップがついています。

こちらも熟成させて種を採ってみたいので切らずにおいておきます。

ミニバラのローズヒップ
STEP
剪定する

次に剪定をします。

剪定をすることで「春から新しい芽が出やすくなって元気に育ってくれる」というメリットがあります。

では、選定の仕方です。

私は以下のように行っています。

1.どれくらい切り詰めるか決める

まずは全体のバランスを見て、どれくらい枝を短くするかを決めましょう。

目安としては、全体の高さの1/3くらいまで切り戻すといいと言われています。

しゃち

ただ、私のバラの場合は、すごく枝が伸びるので10cmくらいまで切り戻すことが多いです。

ミニバラ

この薔薇は、だいたい赤線のところまで切り戻すことが多いです。

2.新芽を確認する

次に新芽を確認しましょう。

バラの新芽は、枝から突起があちこちから出ています。

これが来春伸びていきます。

ミニバラの新芽

切り戻すあたりにある新芽を探します。

その芽を起点として選定するためです。

ここで一つ気にかけてほしいことがあります。

それは、新芽が外側を向いているかということです。

と言うのも、内側(鉢の中心)に向いている芽を選んでしまうと、伸びた時に他の枝と当たってしまう可能性があるからです。

内側が込み合っていると、蒸れて病気や害虫発生の原因にもなります。

そのため、切り戻す前に芽が伸びた後のことをいったんイメージして、干渉しなさそうな新芽を選びましょう。

しゃち

神経質にならなくて大丈夫です。
いい感じの向きが無い場合もあるので、その時は適当に新芽を決めましょう。

3.剪定ばさみで枝を切り落とす

切り詰める長さを決め、残す新芽も決めたらいよいよ枝を切り落とします。

切り落とすときは、残す新芽から5mm~1cmほど上で切り落とします。

ミニバラ

切り落としました。

ミニバラ

この作業をすべての枝にします。

下が剪定が終わった状態です。

ミニバラ

切れない枝や花があるので不格好ですが……。

残す枝が無い場合は全体にこじんまりした姿になっているはずです。

もるさん

人間でいうと散髪した後みたいな感じ?

切り落とした枝について
切り落とした枝

もし切り落とした枝に花がついている場合は、水に挿しておけばしばらく楽しめるでしょう。

また、挿し木をしたらもしかしたら発根して新しく苗を作ることもできるかもしれません。

一度挑戦してみても面白いと思います。

しゃち

ただ、まったく適した時期ではないのでダメもとになる可能性が高いですが……。

STEP
葉が残っていれば取り除く

次に、残っている葉をすべてむしり取ります。

これは、以下の意味があるようです。

  • 虫や病気が葉に残っている可能性があるから来春に持ち越さないため
  • 植え替え後は根がダメージを受けて水をうまく吸えないので、葉から蒸散するのを防ぐため
  • 休眠しやすくするため

人によっては葉を取り除かない人もいるらしいです。
私の場合はずっと取り除いていますが、特に枯れたとか調子を崩したという経験はありません。

葉を取る時は、葉の根元を摘まんで、下に引っ張ると簡単に取ることできます。

ミニバラの葉
しゃち

もしうまく外れない場合ははさみを使って取り除きましょう。

葉も取り除きました。

これで準備は完了です。

ミニバラ

植え替え作業

では、いよいよバラを植え替えます。

STEP
鉢を用意して鉢底ネットを敷く

植え替え先の鉢やポットを用意します。

私のミニバラの場合、現在植え付けている鉢が5号(口径15cm)です。

今回はそのまま同じものを使っていきます。

しゃち

ミニバラなのと、この後根を整理して今よりもボリュームが少なくなるからです。

鉢には鉢底ネットを敷いておきましょう。

鉢と鉢底ネット
しゃち

鉢は、これから余裕をもって根が伸びていける位のサイズにすると良いです。

もるさん

鉢が大きすぎると土がなかなか乾かないから、今植えている鉢と同じか、1~2号大きいくらいで大丈夫だよ!

STEP
鉢底石を敷いて、土を少し入れる

次に、底石を敷きます。

厚みの目安は鉢の高さの1/5もしくは2~3cmと言われています。

今回は約2㎝の厚みで底石を入れました。

軽石を使用する際は、粉が石についていますので敷く前に水で一度洗いましょう。
そのまま敷くと、粉が底に溜まって水はけが悪くなってしまいます。

そのあと、バラの土を底石が隠れるくらいまで入れます。

底に土を入れる
STEP
ポットから苗を抜く

苗を移植するため、ポットから抜きます。

抜くときは、親指と人差し指で苗の根元を挟んで落下防止をしつつ、そっとひっくり返しながら取り出します。

ミニバラを引き抜く

ちょっと大変でしたが無事引き抜けました!

根っこが成長しすぎて下の方が大渋滞中です。

ミニバラの根
もるさん

でも白い根がたくさんあるから安心だね!

苗がなかなか鉢から抜けない場合は……

根が張りすぎていたり、長年植え替えていないと、苗が鉢からなかなか抜けない場合があります。

そんな時は以下の方法を試してみてください。

底から出ている根をほぐす

底を覗いてみましょう。

もしかしたら、元気に育ちすぎて根がびっしり飛び出しているかもしれません。

ミニバラの根

こうなっていた場合、ここでひっかかってしまい、抜けなくなっている可能性があります。

根をほぐして抜けやすくしましょう。

しゃち

優しくほぐしてあげましょう。
ただ、難しい時は多少根が切れてしまっても大丈夫です。

表面や鉢周りの土をほぐす

土が固まってしまって抜けない場合は、表面や鉢周りの土をほぐしてみましょう。

ほぐすときは、苗や根を傷つけないようにそっと行います。

ミニバラの土をほぐす
STEP
土を落とす

古い土を落としていきます。

表面の土、側面の土を指で順に落としていきましょう。

この時、完璧に落とす必要はありません。

本体を傷つけたり根を引きちぎらないように気を付けまながら作業をすればOKです!

虫もいないか一緒に確認しましょう!

ミニバラの根をほぐす

底や根の内部にある土も、根をほぐしながら落としていきます。

ミニバラの根をほぐす

土を落とすことが出来ました。

ミニバラの根をほぐす
取り除いた土について

取り除いた古い土は一般ごみとして捨てることができません。

再利用もできるので、一旦まとめてどこかに置いておきましょう。

STEP
必要に応じて根を切る

根をほぐせたら、必要に応じて根を切ります。

必要に応じてというのは……

  • 根がびっしり生えていて、鉢に植えると成長するスペースがない
  • 黒ずんでいる根が多い

こんな時は切ってもいいと思います。

今回は、底から出るくらい根が成長していたので、赤線の辺りで切りました。

根を切る場合は、多くても根の1/3くらいまでにしておくといいでしょう。

ミニバラの根を切る
しゃち

我が家のミニバラは剛健&とても生育旺盛なので、かなりバッサリ切っています。

ミニバラの根を切る

逆に、以下の場合は根を切る作業はしなくても大丈夫です。

  • あまり根が伸びていない
  • あまり強い品種ではない
  • 根を切るのが怖い……

ミニバラと言っても沢山品種があります。

強い子も繊細な子もいます。

特に初めての植え替えの場合は、その子の特徴を把握するまでは無理に切らなくてもいいと思います。

STEP
根くずを取り除く

根をそっと触って、もし根くずがあれば取り除いておきましょう。

そのままにしておくと、土中で腐ってしまうからです。

根くずを取り除く
STEP
新しい鉢に移植する

STEP1~2で用意した新しい鉢に苗を入れます。

ミニバラを鉢に入れる
しゃち

根を整理したので、ちゃんと成長するスペースがありそうですね。

苗の位置を決めたら、薔薇の土を流し入れていきましょう。

根がちゃんと隠れるようにしっかりと植えていきます。

土を入れる

根本まで入れ終わりました。

土を入れる
STEP
土の隙間を無くす

土は入れましたが、ここで終わりではありません…。

実は、ただ入れただけでは入れた土に隙間ができている場所があり、全体に敷き詰められていない状態です。

そこで、隙間を無くしていく作業を行います。

割りばしで土を挿すイメージ

ここで割りばしが登場します。

割りばし

バラの根元を動かないようにつまみ抑えながら、鉢の縁に沿ってザクザクと割りばしを上下に動かして挿していきます。

だいたい2周します。

この時、必ず植物から離れたところ(ポットの縁)を挿してください。
植物に近いと、根っこを挿してダメージを与える可能性があります。

割りばしを刺す
STEP
減った高さ分の土を足す

減った高さ分、土を足します。

減った分土を入れる
ウォータースペースについて

ウォータースペースのために土はポットの縁から1~2cm下までにする。

と一般的に言われていますが、私は気にしたことがありません。

どうせぎりぎりに入れても、しばらくしたら土が圧縮されて表面の高さが下がるからです。

後々土を足すのがめんどくさいので、私は植え替え時にぎりぎりまで入れています。

ウォータースペース
…水やりをしたときに土が溢れないように水を溜めるための土の表目からポットの縁までのスペース

この場合は、底面給水(受け皿に水を溜めて底面から吸わせる方法)で水をあげるといいと思います。

しゃち

勿論、じょうろで全部の植物へ一気に水をあげているなどの場合は、土を少なめに入れると良いでしょう。

もるさん

つまりライフスタイルに合わせるといいね!

STEP
さらに土の隙間を埋める

最後に、またバラの根元を軽く押さえながら、優しくとんとんと鉢底を床に打ち付けて土の隙間を更に埋めます。

とんとんして隙間を埋める

写真は別の苗

図で解説するとこのような感じです。

軽く植物を押さえて優しくとんとんするイメージ

バラのイラストじゃありませんが、することは同じです。

STEP
ラベルを挿す

植え替え作業が完了したら、ラベルを挿しましょう。

ラベルを挿す
STEP
水やりをする

植え替え後、すぐに水をあげましょう。

土がまだ柔らかいので、えぐれないようにそっと与えます。

最終的に、植え替え後はこうなりました。

植え替え完了

今回は実を残したり、奇形の花を残したりしています。

そのため、長い枝がありますが、特にそういう事情が無ければもっとコンパクトに収まっているはずです。

植え替え後の管理

無事植え替えが終わりました。

ではこの後はどうしたらいいのでしょうか。

水やり

まず、水やりは土が乾いてから行うとよいでしょう。

ただし、表面だけ乾いても中の土が乾いていない可能性があります。

その状態で水をあげてしまうと、水分過多となり根がダメージを受けてしまいます。

そのため、土の中に指を入れてみるか、土の表面が乾いてから1日ほど経過してから上げると安心です。

しゃち

ただし、「葉がしおれているけどまだ日が経っていない…」と律儀に守る必要はありません。
最終的には植物の様子を見て水やりするか決めましょう。

置き場所

私は、植え替えてから約1週間ほどは明るい日陰で管理しています。

少し落ち着かせた後は、徐々に日が当たる場所に移行します。

明るい日陰
…ここでは、日が直接当たらず影がほぼできないような場所としています。
(植物がきれいに撮影できるような場所)

明るい日陰にいるハオルチア

また、2月の植え替えなので、霜や雪が当たらない場所に置きましょう。

寒冷地じゃなければ、部屋の中など暖かい場所に置く必要はありません。
逆に置いてしまうと、ミニバラが変に勘違いをして成長リズムが狂ってしまう可能性があります。

植え替えで出た古い土について

植え替えをすると、元の鉢から古い土が出てきます。

土ですが、残念ながら一般ごみとして廃棄ことができません。

しゃち

そのため、私は土を再利用しています。

古い土を消毒してから、少しずつ新しい土に混ぜて次の植え替えの時に使うようにしています。

こうすることで、新しい土を買うコストも減りますし、廃棄する手続きも取らなくて済みます。

まとめ

今回はミニバラの植え替え方をご紹介しました。

2月はとても寒い季節ですが、ここで作業するかで生育期に花をさせてくれるかが決まります。

しゃち

一緒に頑張りましょう!

それでは、しゃちでした。

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