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1人で過ごすのが大好き、30代の女性です。園芸歴はいつの間にか20年越え。
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【子株が出来たらやってみよう】ハオルチアの株分けについて詳しく説明

ハオルチアの株分け
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しゃち Shachi

▼1人でのんびり過ごすのが好きな30代女性

▼好奇心旺盛で色々挑戦する中、栽培歴が20年を超えているという事実が発覚。

日々ゆるゆると植物を育てている経験をもとに、みどりがある暮らしを楽しむアイディアをお伝えしています。

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しゃちです。ブログにご訪問いただきありがとうございます。

ハオルチアって気がついたら子株が出来ていますよね。

成長がスローペースなだけに、いつの間にこんなに育っていたんだろうと思うこともあります。

もるさん

そうそう、定期的に観察していても気がつかないこの現象は何なんだろうね。

今回は、ハオルチアの子株が出来た時の対応についてご紹介します。

株分けの方法は勿論子株を外した方がいいかの判断基準も掲載しています。

他のハオルチアに関する情報はこちらから確認できます。

タップできる目次

まずはじめに

株分けを行うにあたって、メリットと株分けをしない方がいい子株の特徴を説明しようと思います。

株分けをするメリット

新しく苗を増やすことができる

子株は親株から生まれた新しい命です。

当然株分けをした子株を植え付ければ新しい苗となります。

同じ品種を増やしたい方にとっては、一番のメリットですね。

親株が余分な栄養を取られない

子株を取り外さずにつけたままにしておくと、その分親株が栄養を分け与えないといけません。

子株からも根っこは出ていますが、繋がっている限り多少なりとも養分は取られているのではないでしょうか。

そうやって考えると、ある程度大きくなった子株は取り外して自立させた方が親株の負担を減らすことができます。

しゃち

今までつけっぱなしにしていたことが原因で枯れたことは無いですが、鉢もきつくなってしまいます。

親株の形を崩さずに済む

ポコポコ生まれた子株を見ているととてもかわいいものです。

しかし、大きくなってくるとだんだ成長するスペースがなくなり、やがて親株の葉を押し上げてまで成長し続けようとします。

すると、せっかくきれいな形をしていた親株がだんだん歪な形に変わってしまうのです。

そうすると、見た目的にかっこ悪くなってしまうので、子株を外した方が綺麗な状態を保つことができます。

株分けをする流れで植え替えをする気が起こる

植え替えって人によってやる気度が変わる作業じゃないでしょうか。

しゃち

私は手を付けるまでが非常に長く、面倒くさいと感じる人間です。

もるさん

うーん、やっぱり。

しかし、株分けをしてしまえばその流れで植え替えもしようという気になると思います。

一日で複数の作業ができるのは私みたいな面倒くさがりさんにはありがたいと感じるかもしれません。

株分けをしないほうがいい子株の特徴

では、子株がついていたら全てはずしてしまっていいのでしょうか。

答えはNOです。

以下の子株は取り外さずにそのままにしておくことをおすすめします。

子株がまだ小さい

子株がまだ1cmほどしかないなど、明らかに自立できなそうな子株は外さないほうがいいでしょう。

根っこがまだでていないかもしれませんし、出ていたとしても植え替えてすぐに調子を崩して枯れてしまうかもしれません。

サイズとしては、経験上3cmほどあれば大丈夫です。

大きくなるまでは親株と一緒に過ごさせてあげましょう。

子株が全斑である

子株が全斑の場合は絶対に外してはいけません!

外したら最期、その子株は枯れる運命にあります。

もるさん

そもそも全斑って?

しゃち

全斑は葉緑素を全く持たない真っ白な個体のことです。

全斑の子株が付いているハオルチア

矢印で指した子株が全斑です。

全斑についてはこちらの記事で紹介しています。

葉緑素が全くないということは、自分一人で光合成が出来ません。

光合成ができないということは生きていくための栄養をつくり出せないということなのです。

もし全斑の子株が生まれてしまった場合、親に依存して生きるしかないのでそのまま見守ってあげましょう。

しゃち

緑色の線が少なからずある子株の場合も、心配なら外さないことをおすすめします。

群生させると綺麗

子株がうまく群生してくれると、なかなか迫力のある見た目になってくれることがあります。

ハオルチアの群生

かなり昔の写真なので、全体が映っている写真がありませんでした……。

しかし、ここまで群生してくれると逆に取り外すのをためらうレベルではないでしょうか。

品種によっては群生させるとかっこよくなることがありますので、それを狙う場合は子株を外さなくてもいいでしょう。

株分けの時期

ハオルチアの株分けの時期
ハオルチアの株分けの時期

ハオルチアの株分け時期は、成長期に入る前の3-5月9-10月になります。

それ以外の時期は株にダメージを与えてしまう可能性があるため、極力避けましょう。

しゃち

これは、植え付け・植え替えの時期と同じです。

ハオルチア植え替え時期

そのため株分けをした後に、子株・親株ともに同時に植え替え作業をするとスムーズに進めることができるでしょう。

下の記事に栽培カレンダーを載せていますので、良ければ参考にしてみてください。

準備する物

株分けを行うにあたって、必要な道具はそんなに多くありません。

以下の物だけ揃えておけば問題ないでしょう。

タップで各項目に飛びます。

しゃち

ちなみに、上記の道具は植え付け・植え替えの道具は含まれていません。

植え付け・植え替えをするときの道具も確認したい場合は、以下の記事にまとめています。

ぜひご参照ください。

下に敷くもの

作業をするとき、下に敷くものを用意しておきましょう。

理由は、土やごみが散らばって掃除が大変だからです。

今回は株分けをメインにしているため、下に敷くものはそこまで大きくなくても大丈夫です。

しかし、植え替え作業まで考えると以下のようなものがおすすめです。

  • 大きな受け皿
  • 開いた段ボール
  • 30~45Lの袋
  • ブルーシート

片づけをするときに、土やごみを簡単に集められるものがおすすめです。

ご自身が作業しやすい方法を見つけましょう。

手袋

ビニール手袋

株分けを行うとき、少なからず土に触れる機会があります。

その際に作業を素手で行うと、必ず爪に土が入ります。

そして、入ったらしばらく取れません!

それだけでなく、目や耳の中を触ると炎症を起こす危険性もあります。

そうならないためにも、ビニール手袋をきちんと着用しましょう。

しゃち

手首は輪ゴムなどで止めると土が入りにくいですよ。

少し高くても使い勝手を優先するなら、ぴったりとしたニトリル手袋が一番作業しやすいのでおすすめです。

ごみ入れ

あまり捨てるものは出ないと思いますが、少しだけ枯葉などを捨てる場面が出ることがあります。

ポリ袋や小さな箱でも大丈夫なので、すぐに捨てられるものを近くに置いておくとよいでしょう。

しゃち

古い土とは別にしておくと後で土の再生作業をするときに楽になります!

掃除道具

ほうきとちりとり

ほうきとちりとりで構いませんので、ベランダなどで作業をする場合は掃除道具を用意しましょう。

作業をした後、下に何か敷いておいてもやはり土やごみが零れてしまいます。

そのままにしておくと風でどこかへ飛んで行ったり、汚れが落ちにくくなることも。

作業後はすぐに掃けるようにしておきましょう。

(園芸ばさみ)

園芸ばさみ

子株の付け根が手ではなかなか取れないとき、力を加えると変なところで折れそうな場合は園芸バサミを使います。

おそらく、日々の管理のために家に置いていると思いますので、そちらをつかえば問題ないでしょう。

日々の管理で必要になる道具はこちらにまとめています。

株分けの手順

では、ここから株分けの手順をご紹介します。

今回は以下の3つの項目に分けています。

今回はこちらの旧氷砂糖を株分けしていきます。

子株が増えたハオルチア
もるさん

おお、何個か子株が付いているね!

しゃち

旧氷砂糖は比較的子株を作りやすい品種なので、気がつくとこのような状態になっています。

株分け作業

では、さっそく株分け作業に入りましょう。

株分けや植え替え前の水やりについて

株分けや植え替え前の水やりについては、2つ意見があるようです。

  • ハオルチアは多肉植物だから水やりを数日控えてから作業をするべきだ。
  • ハオルチアは乾燥を嫌うから、乾かさないように水やり後に作業をするべきだ。

これに関して、申し訳ありませんが私の方ではどちらか正解かわかりません。

私はいつも水やりをした2日後に株分けや植え替え作業を行っていますが、それが原因で調子を崩したり枯れたりしたことはありません。

しかし、土を落とすという観点ではもう少し土が乾いてから植え替え作業をすると、落としやすいのではないかと思います。

STEP
作業をする準備を行う
  • 園芸ラベルを無くさないように鉢から抜いて保管しておきましょう。
  • 株分けに使う道具を全て用意しておきましょう。
  • 手袋をしておきましょう。
しゃち

あと、余談ですがお手洗いも先に済ませておくとバタバタしなくてすみますよ!

手首のところをゴムで止めておくと土が入り込む予防になります。
STEP
鉢やポットからハオルチアを抜く

ハオルチアをポットや鉢から抜きます。

この時、下に土を受け止めるために何か敷いておきましょう。

また、引き抜く作業は以下の点に気を付けて行うとやりやすいと思います。

  • ハオルチアを少し下向きにする。
    (この時、万が一落下しても大丈夫なように葉の部分に手を添えておく)
  • できるだけ株の根元を優しく掴んで引っ張る
  • 鉢を小刻みに揺らしたり、ポットなら下の方を揉みながら優しく押し出す
ハオルチアをポットから抜く

ダメージを与えないようにそっと引っこ抜きます。

ポットから抜いたハオルチア

無事引き抜くことに成功しました。

STEP
土を落とす

土がついたままだと、親株と子株の根をほどきづらいため、土を落とします。

水で洗うほど完全に落とさなくて大丈夫です。

やり方としては、底の方から指を土の中に入れて、ゆっくり優しくほぐすように落とします。

しゃち

この時、根を引きちぎらないように気を付けて行いましょう。

ハオルチアの根をほぐす

根元の方もできるだけ土を落としておきます。

土を落とした状態

落とせました。

落とした土は捨てることができないため、再利用するためにいったんどこかへ避けておきましょう。

STEP
枯葉を取り除く

もし、枯葉が付いている場合は取り除いておきます。

枯葉は引っ張れば簡単に取れるはずです。

逆になかなか外れない場合は、植物にとってまだ必要な葉の可能性があるため無理に取るのはやめておきましょう。

ハオルチアの枯葉を取る
STEP
子株を外す

いよいよ子株を外す作業です!

子株を外すときは、できるだけ根元を掴んで上下左右に細かくゆすりながらゆっくり引っ張ります。

大抵簡単に外れますが、なかなか外れない場合は園芸バサミを使いましょう。

ちなみに、サイズがまだ1cmしかないなどあまりに小さい子株の場合は、もう少し大きくなるまでそっとしておきましょう。

しゃち

今回の子株は、葉の先から根元まで約3cmありました。

ハオルチアの子株を取る

変なところで折れないように十分気を付けます。

ハオルチアの子株を取る

この子株は、下に向けた瞬間に外れました。

ハオルチアの子株を取る

きれいに根元から外れました。

取り外した子株

太い根がしっかり出ていい感じの子株でした。

取り外した子株

断面はこんな感じです。

STEP
全ての子株を外す

この調子ですべての子株を外していきます。

ハオルチアの子株を取る

今回は全部で4つの子株が出来ていました。

2つはきれいな斑入り、もう2つは微斑でした。

取り外した子株
もるさん

どれもきれいな根っこが出ているね。

しゃち

ここまでしっかりしていれば安心できますね。

STEP
親株の状態

子株を外し終わった後の親株はこのような状態です。

作業した後の親株
作業した後の親株

子株が外れてすっきりしました!

右上が子株に押し上げられていた影響で少し歪になっています。

しかし、時間が経てばまた綺麗な形に戻ってくれるでしょう。

STEP
おまけ:もし葉が取れてしまったら

もしかすると、作業を行っている途中で綺麗な葉が取れてしまうことがあるかもしれません。

外れてしまった葉

そんな時は、土の上に置いて様子を見てみましょう。

上手くいけば葉っぱから芽吹いて新しく株を作ることができるかもしれせん。

しゃち

これを葉挿しといいます。

葉挿し
…もいだ葉から発芽と発根をさせ、もいだ葉と同じ苗をつくり出すための作業

植え替え作業

では、株分けが出来たらそのまま植え替え作業に移ることをおすすめします。

その方が道具を出し入れしたり、掃除をしたりする手間が減るからです。

もるさん

結構めんどくさいものね、そういう作業……。

植え替え作業について

植え替えに関しては以下の記事に詳しく掲載しています。

こちらをご参照ください。

ちなみに、株分けの作業で途中まで手順は完了しています。

植え替え前の作業の『STEP7:根をカットする』ところからが続きになります。

しゃち

ただ、まずは一度全体を読んで流れを把握することをおすすめします。

今回は、3ポットに分けて植え付け・植え替えをしました。

  • 親株は、植え替え手順に沿って根をカットしています。
  • 子株は、ほぼ太い根が1本出ているだけだったため、何もカットせずにそのまま植え付けています。
植え替え後のハオルチア達

植え替え後の管理

作業お疲れさまでした。

では、最後に植え替え後の管理をご紹介します。

水やり

水やりは植え付けてから2~3日後に行うとよいでしょう。

これは植え替え直後だと、まだハオルチアが新しい環境に慣れていないため、少し落ち着かせてあげるためです。

置き場所

私は、植え替えてから約1週間ほど明るい日陰で管理しています。

明るい日陰
…ここでは、日が直接当たらず影がほぼできないような場所としています。
(植物がきれいに撮影できるような場所)

明るい日陰にいるハオルチア

日光に当てると成長を始めようとして、体調が戻らないうちにエネルギーを使い始めてしまいます。

そのため、私は1週間後から徐々に日の当たるところに移動して通常の環境に慣らしていっています。

しゃち

ただし、子株に関してはちょっと様子を見たほうがいいです。

もるさん

え?なんで?

親株のように、十分成長していて根も多い場合、1週間ほどで日に当てても問題なく環境に適応してくれることが多いです。

しかし、子株のように根が少なく葉も開き切っていないような苗の場合。

1週間で日に当ててしまうと適応できずに色が変わってしまうことがあります。

植え付けて1か月後の子株
しゃち

こちらの写真は、植え付け後約1ヵ月経過した時の様子です。

もるさん

うわ、一個だけなんか色違う!

しゃち

植え付けてから今までずっとこの調子です。

ハオルチアの色が赤茶色に変化するときは、経験上大抵調子を崩しているときです。

みんな同じ環境に置いていたのですが、右から2番目の子だけまだうまく適応できていないようです。

そのため、1週間経過後にいつもの栽培環境に移動して色が変化してしまうようならすぐにまた明るい日陰に戻します。

ハオルチアは元々そこまで沢山の光量を必要としません。

安心してゆっくり回復させてあげましょう。

しゃち

ハオルチアはのんびり屋さんなので焦らず気長に見守ってあげましょう♪

まとめ

今回はハオルチアの株分けについてご紹介しました。

子株は群生させたい場合はそのままでもいいですが、形が崩れてしまうのでできれば外すことをおすすめします。

この記事が役に立てば幸いです。

それでは、しゃちでした。

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