硬葉ハオルチア(ハオルチオプシス)の植え付け・植え替え方法を詳しく解説

しゃちです。ブログにご訪問いただきありがとうございます。

硬葉ハオルチアを育てているといずれやってくるのはなんでしょうか。

そう、植え替えです。

今回は、いつも私がしている硬葉ハオルチアの植え替えの方法をご紹介します。

硬葉ハオルチアを買ってきて鉢に植え付けるときもこちらの記事を是非参考にしてみてください。

現在、硬葉ハオルチアはハオルチオプシスという名称に変更になっています。
しかし、ここではまだ認知度が高い硬葉ハオルチアのまま記載して進めます。

植え替えはいつやるべき？ベストな時期とは

硬葉ハオルチアの植え替え時期は、3-5月と9-10月になります。

それ以外の時期は株にダメージを与えてしまう可能性があるため、極力避けたほうが無難です。

下の記事に栽培カレンダーを載せていますので、良ければ参考にしてみてください。

植え替えの頻度｜どのくらいの間隔で必要？

硬葉ハオルチアの植え替え頻度ですが、私は以下のタイミングでするようにしています。

硬葉ハオルチアは成長がとてもゆっくりなので、基本トラブルが無ければ2－3年は植え替えなくても大丈夫です。

あとは、植物を観察しながら植え替えをしてあげるといいと思います。

必要な道具リスト｜これだけあればOK！

硬葉ハオルチアの植え替えに必要な道具は以下の物を用意しましょう。

これがあれば植え替えができます！

詳細を確認したい場合は、以下の記事をご覧ください。

土はどれを選ぶべき？市販と自作の比較

次に植え付け・植え替えるための土についてご紹介します。

市販の土を使用する場合

土は、市販の多肉植物の土を使用すれば手軽に植え替えられます。

多肉植物が元気に成長できるように土が配合されているので、初心者の方には特におすすめです。

ホームセンターの園芸コーナーや園芸店に行けばほぼ置いてあります。

自分で硬葉ハオルチア用の土を配合する場合

私は基本自分で硬葉ハオルチアの土を配合して植え替えています。

配合する土と割合は以下の通りです。

土の配合方法や材料の詳細については、以下の記事をご参考ください。

植え替えの手順

ではここから植え替えの手順をご紹介します。

植え替え前、植え替え作業、植え替え後で3つの項目に分けています。

今回はこちら、松の霜の植え替えを行います。

この松の霜は、数年前に胴切りしたものが発根して成長してくれた子です。

元気に成長してくれたおかげで子株も沢山つけてくれました。

しかし、このままでは窮屈のため、植え替えをします。

植え付け・植え替え前の作業

ここでは、新しい鉢に植えつける前に行う苗の下処理を行います。

1.作業をする準備を行う

• 園芸ラベルを無くさないように鉢から抜いて保管しておきましょう。
• 植え替えに使うものを全て用意しておきましょう。
• 手袋をしておきましょう。

手首のところをゴムで止めておくと、土が中に入りにくくなります。

2.蕾が出ていたらカットする

蕾が出ている場合は、かわいそうですがカットしましょう。

開花はエネルギーを消費する行為なので、植え替えでダメージを受けた硬葉ハオルチアが弱ってしまう可能性があるからです。

これが硬葉ハオルチアのつぼみです。

3.硬葉ハオルチアを鉢やポットから抜く

土が零れても大丈夫なように、下に受け皿や段ボールなどを敷いてからハオルチアを鉢やポットから抜きます。

抜くときは、できるだけ根元を優しく掴むようにしてゆっくり引き抜きましょう。

気持ち下向きにしながら少しずつ抜きます。

しっかり根が張っていればあまり崩れることなく抜くことができます。

4.子株がついていたら株分けをする

もし、子株が付いている場合はこの時点で外しておきましょう。

子株
…親株から新しく出てきた株のこと

株分けの時期も植え付け・植え替え時期と同じです。

5.古い土を落とす

古い土を落とします。

根元にある土を落とし、根もそっとほぐすようにしながらできる限り土を取り除きます。

この時、強く引っ張って根を不用意にちぎらないよう気を付けてください。

きれいに落とすことが出来ました。

6.枯葉を取り除く

外葉が枯れていたら全て取り除きます。

左右に小刻みに揺らしながら引っ張ると簡単に取れます。

7.根をカットする

古くなったりダメージを受けた根をカットします。

ただし、硬葉ハオルチアは基本太い根です。

太い根は切ると本体がダメージを受けてしまうので、ひどい根が無さそうならこの工程は飛ばしても大丈夫です。

8.下処理完了

ここまで作業が出来たら、次はいよいよ新しい鉢に植え替えていきます。

植え付け・植え替え作業

1.鉢に鉢底ネットを敷く

植え替え先の鉢やポットを用意します。

基本は同じ号数か1つ上の号数の鉢やポットを選ぶとちょうどいい感じになります。

鉢のサイズ…1号＝直径3㎝

今回は、子株を外したら同じ号数(2.5号)でいけそうでしたので同じポットを使います。

今回は鉢底ネットの代わりにお茶パックを切り開いて底に敷きました。

写真を撮影し忘れたので、別の鉢が写っています。

2.鉢底石を敷く

次に、底石を敷きます。

厚みの目安は鉢の高さの1/5もしくは2～3cmと言われています。

今回は約1㎝の厚みで軽石を入れました。

軽石を使用する際は、粉が石についていますので敷く前に水で一度洗いましょう。
そのまま敷くと、粉が底に溜まって水はけが悪くなってしまいます。

写真を撮影し忘れたので、別の鉢が写っています。

3.多肉植物の土を入れる

底石を入れたら、次は多肉植物の土を入れます。

だいたい鉢の高さに対して1/3～半分入れましょう。

この後植物の根を埋めるので、そのスペースを確保しておくよう気を付けます。

ここも撮影し忘れました。

4.硬葉ハオルチアを置く

土を入れたら一度ハオルチアを置いてみましょう。

あまりにも低すぎるようなら、もう少し土を入れて底上げします。

今回は、ポットの縁辺りに硬葉ハオルチアの根元が来るようにしたいと思います。

5.もう一度土を入れる

株が傾かないように支えつつ、根を埋めるように土を流し込みます。

この時にハオルチアの高さが丁度よくなるよう、調整してください。

土の表面は、鉢の縁からほんの少し下に来るようにすることをおすすめします。
水を与えるときに、土が零れにくくなるためです。

6.土の隙間を無くす

この作業は、植えた根と鉢の壁との距離が近すぎる場合は根を傷つける可能性があるので飛ばしてください。

土は入れましたが、ここで終わりではありません…。

実は、ただ入れただけでは入れた土に隙間ができている場所があり、全体に敷き詰められていない状態です。

そこで、隙間を無くしていく作業を行います。

ここで割りばしが登場します。

ハオルチアを抑えながら、鉢の縁に沿ってザクザクと割りばしを上下に動かして挿していきます。

だいたい2周します。

この時、必ず植物から離れたところを挿してください。
植物に近いと、根っこを挿してダメージを与える可能性があります。

写真は軟葉ハオルチアです。作業は同じです。

挿し終わると、さっきは土で見えなかった内側の線が見えるようになりました。

隙間を無くす作業を行ったことで、土の高さが下がったためです。

写真は軟葉ハオルチアです。

7.減った高さ分の土を足す

減った高さ分土を足します。

写真は軟葉ハオルチアです。

8.さらに土の隙間を埋める

最後に、植物を軽く押さえながら、優しくとんとんと鉢底を床に打ち付けて土の隙間を更に埋めます。

図で解説するとこのような感じです。

9.茶色くなった葉をカットする

この作業はしてもしなくてもいいです。
もし茶色い部分がある場合は、カットすれば見栄えがよくなるので、きれいにしたい方はしてみてください。

今回の松の霜は先端が茶色くなっている箇所がありました。

せっかくなのでカットしておこうと思います。

茶色と緑色の境界ギリギリでカットします。

この時、緑の部分を切ってしまうと植物を傷つけてしまうので、注意してカットしていくのがコツです。

（コツって程でも無いです。）

10.植え替え完了！

これでハオルチアの植え替えは完了です。

子株を外して、枯れたところもカットしたので、最初に比べてかなりすっきりしました。

忘れないうちに、保管しておいた園芸ラベルを挿しておきましょう。

お疲れ様でした！

植え付け・植え替え後の管理

無事植え替えが終わりました。

ではこの後はどうしたらいいのでしょうか。

水やり

私の場合、水やりは1週間後に行うようにしています。

これは植え替え直後だと、まだ硬葉ハオルチアが新しい環境に慣れていないため、少し落ち着かせてあげるためです。

置き場所

私は、植え替えてから約1週間ほど明るい日陰で管理しています。

日光に当てると成長を始めようとして、体調が戻らないうちにエネルギーを使い始めてしまいます。

そのため、私は1週間後から徐々に日の当たるところに移動して通常の環境に慣らしていっています。

植え替え後の古い土はどうする？再利用できる？

植え替えをすると、元の鉢から古い土が出てきます。

土ですが、残念ながら一般ごみとして廃棄ことができません。

古い土を消毒してから、少しずつ新しい土に混ぜて次の植え替えの時に使うようにしています。

こうすることで、新しい土を買うコストも減りますし、廃棄する手続きも取らなくて済みます。

まとめ｜硬葉ハオルチアを元気に育てよう

今回は硬葉ハオルチアの植え付け・植え替えの方法を紹介しました。

硬葉ハオルチアは丈夫ですが、植え替えてあげると子株を増やしたり、元気に成長してくれます。

簡単にできるので、挑戦してみてくださいね。

それでは、しゃちでした。